愚か私。

きっとこのまま、私は君が居ない世界に慣れて、 君も私が居ない世界に慣れて、 二日に一回、三日に一回、そうやって少しずつ 私も君も、お互いのことを思い出さなくなる。 久々の自由な休日も、待たなくていい返信も、 泣かなくていい夜も、きっと全てが心地…

香奈美ちゃんへ。

今もいち髪のシャンプー使ってるよ。 香奈美ちゃんがくれたヘアトリートメントも、自分で買って使ってるよ。 今も鮮明に思い出す。 初めて出逢った日のこと。 初めて声をかけてくれた日のこと。 初めて本名を呼んでくれた日のこと。 1階と2階で呼び方を変え…

別れ話。

いつか、別れるんだろうなと思っていた。 別れなきゃいけないんだろうなと思っていた。 私達は「好きだから」という理由だけで 別れていなかったし、それでいいと思っていた。 何度も離れようとして、それでも「好きだから」 離れない。離れられない。 こん…

盲目。

私は、私に好意がある素振りをした男にしか告白しないんです。でもそういう素振りを見せるような男は私を好きじゃないんです。 自分が愛される為に、そうやっていつも手軽なクズを選んできたんです。 今まで好きな人は何人も居たんです。 でもその中で私は告…

サンタさん。

サンタさんは来ない。 「いい子にしてれば来るよ」って言うから、 たくさんいい子にしてたはずなのに ずっと来ない。 でも周りの子は当たり前のようにサンタさんが来る。 やっぱり私は悪い子なんだ。 幼少期はずっとそう思い込んでいて 10歳の頃、サンタさんは…

人間関係。

小学生の時、友達が出来なくて寂しかった。 中学生の時、学校で虐められるようになって悲しかった。 高校生の時、友達はそれなりに出来たのに、なんとなく孤立してる気分だった。 19歳の時、大切な友達が出来たけど、だんだん自分の存在が申し訳なくなって、…

死にたい君へ。

君は毎日死にたいと呟いて、 生まれて来なければ良かったと吐いてる。 でも、もしも君が生まれてなければ、 君を好きな僕も生まれてないわけで。 きっと君にとってはそんなこと関係ないし、 そもそも君は、僕ではない誰かに捨てられて泣いてるから。 君を好…

独り。

ひとりが好き。私はひとりが好き。 小学1年生の頃からずっと、お弁当はひとりで食べていた。学校では給食だったので、班で食べることが決められていたが、毎週土日に通った習い事では、みんな友達同士で輪になってお弁当を食べる中、私はひとりで食べていた…

朝が来ない。

何回もデートして、毎日連絡を取り合っていた彼に振られた。 その時は酷くつらくて、数年ぶりにリストカットまでした。 救急車で運ばれて、病院に着いて傷を縫った後、家に帰って死んだように眠った。 夢を見た。 朝になって、また「おはよう」って彼からの返…